Memories - 年の差恋愛 -
短大を卒業してからギフトショップへ就職した瑞希は、平日休みでなかなか時間が合わなくて一緒に食事へ行くのも久しぶりだった。

「最近は土曜日は早い時間に上がれるんだよね」

普段行かないようなおしゃれな居酒屋に入った私たちは、いくつか単品料理を頼んでから乾杯をした。

「へー。彼氏、同窓会なんだ」

彼が出来たことと、今頃同窓会で楽しんでいるかな…なんて思っていることをすべて話した私に、瑞希は小さくため息をついてからグラスに残っていたビールをぐいっと飲みほした。

「ねえ、一度は夫婦になった二人だよね。お酒の力で元サヤとかないわけ?」

別れてから何年もたっているとはいえ、前の奥さんが参加する同窓会にどうして行かせたのか、と怒られてしまった。

「…信じるしかないでしょ」

私だって、本当は…。

でも、そんな風に束縛したら解決すること?

気になっているから行かないでって言えば済むことだったんだろうか。

でも、そうやって行かないでって言えば飛田さんは行かずに私と過ごしてくれたと思う。

そして、私の心にはいつまでもすっきりしない何かがずっと残るんだよ。

「まあねぇ。信じるしかないけどさー」
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