Memories - 年の差恋愛 -
そんなに年上と付き合ったことがないからよくわからないけど…と前置きしてから黙ってサラダを食べる瑞希の、箸から視線を上げることが出来ない。

「もっとこうさ、同級生の男とちがって大人なのかと思ったよ」

「え?」

「佐智子の話しを聞いていると、年齢差を感じないというか」

まあ、会ったこと無いから仕方ないのかもしれないけどねー。

笑いながら店員さんに新しいビールを頼んだ瑞希は、空になったお皿をまとめて店員さんに渡した。

「…うん。私も、自分が想像していた14歳年上の男性とは違うと思う」

20歳の私から見た34歳の男性って、もっともっと大人で。

何でも知っていて、何でも出来て…。

私にとって飛田さんはそれが当てはまるような気もするけど、でも二人っきりでいるときはそんなに年齢差を感じないことの方が多い。

「はー。いいなぁ。彼氏!私もほしー!」

職場に出会いがないという瑞希は、ここ数年彼氏がいないんだと嘆いていた。

…少なくとも、短大で知り合った私は瑞希に彼氏がいたところを見たことがないんだけど。

それから瑞希の好きな人の話になり、まずは出会いがないとだめねなんて言いながら友達にメールしてコンパの約束を取り付けたりして。

久しぶりの友達との時間はとても楽しくて、あんなに気になっていた飛田さんの同窓会も忘れることが出来た。
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