Memories - 年の差恋愛 -
いつも通りの優しい口調に安心してしまう。

でも、連絡できなくてってどういうこと?

楽しかったから連絡しなかったってこと?それとも、私に連絡できない状況だったってこと?

夜に連絡する約束をしていたわけでもないし、同窓会へ行って飲んでいることを知っていたんだから連絡がなくても不思議ではなかったはず。

私が勝手に気になって連絡を待っていただけで…。

『佐智子ちゃん?』

何と返したらいいのかわからなくて黙ってしまった私に、飛田さんが名前を呼ぶ。

「はい…」

『…一緒に飲んでいたやつが飲みすぎで倒れたから、今まで付き添っていたんだ』

連絡できなかった理由を説明してくれた飛田さんは、昨夜はほとんど寝ていないらしくて。

お友達に付き添って一晩病院にいたのだと言う。

幸い、点滴などの処置で大事には至らず、自力で家まで帰ることが出来たらしい。

『送って行ったからこんな時間になっちゃって。ごめんね』

飛田さんは何も悪くないのに。

電話の向こうで謝っている飛田さんを想像すると、あれこれ考えていた自分がすごく嫌になってしまう。

私に電話が出来なかった理由は、それだったんだ。
< 133 / 149 >

この作品をシェア

pagetop