加納欄の催眠術 シリーズ8
「だから、帰してよ。関係ないんだから」

「そりゃ無理だ」

「なんでよ(-.-;)」

「祥子さんと話したい奴がいるからさ」

と、タケさんに目線を走らせた。

タケさんは、南署でも有名で、とてもすごい人なのだか、祥子先輩に、一目惚れして以来、祥子先輩に、会えた日は人格が、変わってしまうと噂が流れた。

あたしも、タケさんに会うのは、初めてだった。

「しかも、祥子さんが、催眠術にかけられたんだろ?付きっきりじゃねぇの?」


勘弁してよぉ(>_<)


もぉ~(__)


「欄、お前何してんだよ」

聞き覚えのある声がした。

あたしは、顔をひきつらせながら、ゆっくり振り向いた。

立っていたのは、大山先輩と、高遠先輩だった。


いやぁ~(:_;)


「欄、まさか、この事件に首突っ込んだんじゃ、ないよな?」

「あ、当たり前じゃ、ないですかぁ(-.-;)そ、そんな、管轄が違う事件を追うほど、私、ひ、暇じゃないですから」

「…………」

「ほ、ホントですってばぁ(>_<)」

なんとしてでも、嘘を突き通そおとした。

「怪しいよなぁ」

「せんぱぁい、信じてくださぁい(:_;)祥子先輩と、出掛ける予定だったのに、催眠術男が勝手に現れたんですよぉ(:_;)」

「ほぉ?で、ついでに捕まえようとしたと?」

「ぐ、偶然です、偶然っ(>_<)」

あたしは、しばらく2人の先輩から尋問され、南署に戻ってからも、お説教をくらった。


もぉ(>_<)


だから、祥子先輩に関わると、ロクな目にあわないんだから!


祥子先輩は、怒られなくて、なんであたしばっかり(>_<)


もぉ絶対祥子先輩の誘いには乗らないんだから!


あたしは、2人の先輩のお説教を延々と聞かされながら、固く心に誓ったのだった。


―おわり―



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