続きの俺様!何様?執事サマ!?
そんな私のことを軽くムシして、出ていこうとするから、とっさに服をつかんだ。
爽が振り返る。
「何」
何って……爽が怒ってるからじゃん……。
むけられる視線が怖くて、うつむくと、顎を持たれて、むりやり顔をあげさせられた。
すぐちかくに、爽のカオ。
「…………なあ」
うすく開いた口から低い声。
「……なに?」
「ほんとに思ってんの?」
「なにが?」
イライラした表情が怖くて、ぎゅっと目をつぶると、唇が重なった。
小さな音をたてて離れたら、耳元で、声。
「俺、愛と一緒にいて、その気じゃない時なんてないんだけど」