続きの俺様!何様?執事サマ!?




……………え?




「知らねーだろ」




耳にキスされて、体の力が抜ける。

爽の声が頭に響く。







「愛に触りたいし、キスしたい」







そして、もう一度、唇に。







「愛のぜんぶ、俺のモンにしたいってことぐらいしか考えてねえよ、最近の俺は」







爽が私を離すと、床に座り込んだ。

立てない。

頭ぐるぐるしてる。




ボーっとする私にかまうことなく、爽は何も言わずに出ていった。










その言葉の意味ぐらい、いくら鈍感な私にでも、わかる。




(………………どうしよう)




その後、しばらくそこで頭をかかえた。




だけど、答えがでるはずもなく。




早々とベッドにはいって、寝た。



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