現代戦国時代

覇王対富吉

「はぁ……はぁ……」
 
覇王は胸を押さえ、富吉が乗り移った幸村を凄まじい形相で睨み付ける。
 
その目は憎しみ以外の感情を携えてはいない。
 
「またか……!?また裏切るつもりなのか!?」
 
「裏切るさ。お前を救うためならいくらでもな」
 
巨剣対素手。
 
どう見たって、富吉に勝ち目はない。
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