芋女
「なんか悪いこと起こりそ~」
あたしは希帆の顔を見て笑いながら言った。
「こんなことで?」
希帆もあたしを見て笑った。
ひたすら自転車をこいで15分ぐらい経つ。
学校の自転車置き場に自転車を置き、2時間部活をした。
「中1の夏休みなのに、部活多いねえ」
「そうやねー…疲れるわあ」
希帆とそんな愚痴をこぼしながら、自転車置き場に置いた自転車を両手で引っこ抜く。
「あ、今日希帆んち寄ってってもいい?」
「いいよー」
あたしと希帆は希帆の家に向かった。