ハルのためなら【短編】
もう一度かけてみようと携帯を開いたその瞬間、ハルちゃんからの着信音が響いた
あわてて通話ボタンを押す
「は、ハルちゃんいまどこ?大丈夫」
「ごめん…、待ち合わせに遅れて…」
「うんん、気にしないで。それより、ハルちゃん声が変だよ。大丈夫?」
いつもの低音の声がかすれて、ときおり肩で息をするような苦しそうな息づかいが聞こえる
「……、ごめん…、大丈夫じゃないかも…」
「どうしたの?なにがあったの?いまどこ?」
「……、ごめんな、心配かけて…、俺、今回はまじでヤバいかも、…」
「ヤバいってなに?」
ハルちゃんの声がますます聞きづらくなった
ハルちゃんのそばを電車が走っているみたいだ
「…おれ、お前のこと…」
「え、なに」
電車の音が近づいてきたみたいでハルちゃんの声が全く聞こえなくなった
と思ったら、携帯が切れた
うそ
あわてて通話ボタンを押す
「は、ハルちゃんいまどこ?大丈夫」
「ごめん…、待ち合わせに遅れて…」
「うんん、気にしないで。それより、ハルちゃん声が変だよ。大丈夫?」
いつもの低音の声がかすれて、ときおり肩で息をするような苦しそうな息づかいが聞こえる
「……、ごめん…、大丈夫じゃないかも…」
「どうしたの?なにがあったの?いまどこ?」
「……、ごめんな、心配かけて…、俺、今回はまじでヤバいかも、…」
「ヤバいってなに?」
ハルちゃんの声がますます聞きづらくなった
ハルちゃんのそばを電車が走っているみたいだ
「…おれ、お前のこと…」
「え、なに」
電車の音が近づいてきたみたいでハルちゃんの声が全く聞こえなくなった
と思ったら、携帯が切れた
うそ