ハルのためなら【短編】
「あら、せっちゃんじゃない?どうしたの?」

いま、まさにインターフォンを押そうとした瞬間

後ろから声をかけられ

びっくりしてインターフォンを押してしまった

ああー





そんな私を見てクスクス笑いながら

「ハルなら出掛けてていないわよ」

ハルちゃんのママは相変わらずちょっぴりいじわるだ

「あ、せっかく来てくれたんだからちょっと上がっていってハルもそのうち帰ってくると思うし」



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