至適彼氏
あたしってば、何考えてるんだろぅ。
葛城君と一緒にいて、施行回路おかしくなっちゃったのかな?


ひとり顔が赤くなる。
そんなあたしを見て、葛城君はニヤニヤしながら、さらに近づいてきた。



「欲求不満なワケ?抱いて欲しいんなら早く言えよ。」

そう言いながら、葛城君ってばスルスルとセーラー服のリボンをほどく。


なんでこう、器用なワケ?
少女漫画とかだったら、男の子ってブラのホックはずすのに、すっごく戸惑って苦戦してるじゃん!!
まさか、学校の女の子たちとやりまくってるワケ?
この器用さは、その経験値からきてるの?



「ちっ、違うもん…。」


ポコン☆
丸めたノートで、軽く頭を叩かれた。


「バーカ。何本気にしてんだよ。さっさと教科書出せ。追試の勉強するぞ。」



それからの毎日、補習と葛城君との勉強のダブルパンチが続いた…。


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