とおりゃんせ【短編】
『いつの間に来たのかしら』
良枝は刑事が
さきほどの女学生の事を
話しているのだと思った
同時に良枝はほっとしていた
『助かった・・・』
良枝は刑事たちに近づいた
「あの・・・」
良枝は それ以上言葉が出なかった
刑事たちが見て話している
その死体は
まぎれもなく
良枝そのものだった
首は大きく
パックリ
と口を開けたように切れていた
そして目は見開いたまま
倒れていた・・・