准教授 高野先生のこと

パジャマを脱がせてもらっていることがすごく不思議だった

自分ひとりでできることを、あえて誰かにしてもらう

大人なのに、大人だからこんなことしてる



行為というより作業に近い…なんというか、そんな気がした

基本的に作業者は先生1名のみって感じで、私ときたらもう…

獣医さんとこに連れてかれた犬みたい

“ボク、何されちゃうの???”なんて…

怖くはないんだけど、ちょっと、びくびく


私はずっと、顔を背けるように横の向いたまま、手首で目を覆い隠していた

この状況って、例えるなら…そう、採血だ

血液がちゅーっと抜かれる様子を見るのが怖くて…

明らかに何かされてるって気づいていて、なのに、知らない知らないと思い込ませる

採血は、血が怖いからだけど、

今は、怖いからじゃなくて、恥ずかしくて、照れているから


< 253 / 462 >

この作品をシェア

pagetop