准教授 高野先生のこと

先生の言葉は、このとき、もんのすごーい破壊力を持っていた


「いざともなれば、赤ん坊の頭だって出てきちゃうくらいなわけだし」

な、なななな、なんつうっ!

そそそそ、そんな恐ろしげなことをっ!

秋ちゃんには、さすがに言えなかったけど、だって絶対、想像できないからね!?


「それを考えればね、僕のなんてもう、理屈的にはぜんぜん余裕だから…」

っていうか、先生、

ぜっんぜん、フォローになってないし

しかも、

“僕のなんて”って…これまた、なんつうことを言っちゃってるんですか…

先生のトンチンカンには慣れっこだけど、いくらなんでもほどがありますよ?

さすがの私も、この破壊的な台詞の衝撃を吸収するのは難しかった

気の利いた切り返しもできず

たしなめることもできず

ただもう、薄く笑うしか……


って…

あぁっ…

そうか…

そうなんだ…

そうだったんだ…


いつまでたっても、私は、バカだ…

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