准教授 高野先生のこと

お得意の衝撃吸収で?先生は私の頭突きを難なく受け止めた。

「神様って意外と迅速対応なんだね。僕、知らなかったよ」

そして、あっさり私の唇にキスをした。

それから――

しっとりと甘やかなキスをされながら、私はゆるゆると優しく床の上に押し倒された。

ちょっとドラマチックだなぁ、なんて秘かに心がときめいたり。

ゆっくりとお互いを求め合うように私たちはキスをかわした。

上手になんて程遠いけど、昨日よりもずっと自然にできるようになったかなって。

そんな気がして嬉しくなって、そして、ちょっぴりほっとした。


まるで捕らわれたようにゆるく手首を掴まれて、逃げることも抗うことも叶わない。

ブラウスのボタンに、先生の手がかかったそのとき――

私は追い詰められて諦めるほかない今に、心の中で大きな甘いため息をついた。


が、しかし……。




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