准教授 高野先生のこと

私はもう完全に開き直りまくり、ここぞとばかりに根掘り葉掘り矢継ぎ早に質問した。

「美人だった?」

「そうだね」

「お料理上手だった?」

「まあまあ普通」

「一緒にプラネタリウム行った?」

「えっ」

「行ったの?」

「行ったけど……」

「へぇー。じゃ、遊園地は?水族館は?」

「行きました……あの、今度行く?」

「考えときます。で……泣き虫だった?」

「それは微妙、かな」

「微妙って?」

「泣き虫だけど絶対涙を人に見せない」

「ふーん……じゃあ、巨乳だった?」

「え゛っ」

「ごめんっ、今の質問なし!それじゃあ……」

「詩織」

「あっ……」

瞬間――

寛行さんに腕枕され、ぎゅーっとそばに引き寄せられた。

「海に愛を叫んだのなんて、君だけだよ」

労わるような慰めるような、とっても優しい彼の声。

そんなふうに言われたらもう……。



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