Cold Phantom [前編]
そして更に20分近くがたった頃、2杯目のコーヒーを飲み終えてまったりした時間を過ごしていた。
何か不思議な感じだった。
初めて入った他人の、しかも異性の部屋にいると言うのに、あまり気兼ね無く会話している様な気がする。
普段は大人しい先輩もまた色々と話かけてくれる。
そんな先輩の話を聞きながらその20分を過ごしていた。
それからまたしばらくして不意に時計を見た。
9時2分を示していた時計を横目にふとこんな事を思った。
「さっきも言ったところッスけど、先輩って高校生なのにもう一人暮らししてるんすね。」
「え…」
「だってここ、どう見ても一人暮らし用の部屋じゃないッスか。」
「うん、そうだね。」
先輩はさらっとそう言ってのける。
高校生の一人暮らしの珍しさを良く解ってない様な反応だった。
「寮暮らしならまだしも、親が良く許してくれたなって思ってたところッス。」
「…許すも何も…。」
「え?」
先輩は窓の方向に視線を移し、呟いた。
「一人暮らししか道が無かったって言うのが本音かな。」
何か不思議な感じだった。
初めて入った他人の、しかも異性の部屋にいると言うのに、あまり気兼ね無く会話している様な気がする。
普段は大人しい先輩もまた色々と話かけてくれる。
そんな先輩の話を聞きながらその20分を過ごしていた。
それからまたしばらくして不意に時計を見た。
9時2分を示していた時計を横目にふとこんな事を思った。
「さっきも言ったところッスけど、先輩って高校生なのにもう一人暮らししてるんすね。」
「え…」
「だってここ、どう見ても一人暮らし用の部屋じゃないッスか。」
「うん、そうだね。」
先輩はさらっとそう言ってのける。
高校生の一人暮らしの珍しさを良く解ってない様な反応だった。
「寮暮らしならまだしも、親が良く許してくれたなって思ってたところッス。」
「…許すも何も…。」
「え?」
先輩は窓の方向に視線を移し、呟いた。
「一人暮らししか道が無かったって言うのが本音かな。」