世界の終りに恋の歌を
上等な白い外套の裾を翻し、砂を蹴って、その波打ち際に倒れる人の元に駆け寄りました。

倒れるその人の元に片膝をつき、肩をそっと押すと、ごろりと仰向けに転がり、それが、とても美しい少女だとわかりました。

若者は、あまりの美しさに思わず息をのみました。


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