世界の終りに恋の歌を


その次の日から嵐が続きました。


まるで人魚の姫が泣き喚いているような嵐でした。

王子はとても心を痛めましたが、そんな素振りは周りに見せず、王様になる準備は着々と進んでいきました。


嵐が去った日の昼のこと、ひとりの使者が王子の元へ訪れました。


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