世界の終りに恋の歌を
「お、お前は何者だ!!」

とても綺麗な声で怒鳴ります。

「私は、この国の第一王子です」

若者は、人魚の姫に命じられるまま名乗りました。

若者は、この国の王子だったのです。

「私は、海の神の娘だ!! お前のような人間風情が私の身体に不用意に触って良いものではない。放せ!!」

暴れる人魚の姫を王子は放しませんでした。

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