パセリな彼女がついた嘘
ベルトを締めていると、

「帰るの?」

と言って彼女が起き上がった。

「同じ服だとスキャンダラスだからね、
雨にも濡れたし、一度帰るよ」

「モテる男はマナーも一流なんですね」

そう言って彼女は下着を身に着けると、時計を見てから、

「私も今日は学校と、バイトだし、起きようかな」

と続けてカーテンを開けた。

「また、連絡する」

僕の言葉に期待を含まない笑いで答える彼女は、
朝日を浴びて凛々しく、正に年上の余裕を感じさせた。
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