パセリな彼女がついた嘘
結局、仕事を終えて地元の駅に着いたのは23時を過ぎる頃で、
体はけっこうな悲鳴をあげていた。

あまり体調を崩したことのない僕は病院嫌いで、
常備薬もほとんどない。

ふぅーと大きくため息をつきながら駅前を抜けて、
いつものコンビニにたどり着いた。

レジには関係を持つ前とやはり何も変わらない瑠璃子さんがいた。

「いらっしゃいませ、」

そして目が合った。

左手を軽くあげると彼女が微笑み、僕の心は高揚した。

何気なく飲料棚へ行き、
500ミリリットルのミネラルウォーターと、
デザートコーナーでヨーグルトを手に取ったが、
レジに向かう心が少々焦るのを自覚した。

「こんばんは」

そう言って商品を置いた。

彼女の視線はすぐさまヨーグルトに行き、それを掴むと、

「お腹でも壊したの?」

と僕に尋ねた。
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