パセリな彼女がついた嘘
「これ、どうぞ」

戻ってきた竹内さんが差し出したのは栄養ドリンクで、

「取引先の差し入れの残りです、
あとは帰りにヨーグルトでも食べて、しっかり寝てくださいね」

と言って僕のデスクにそれを置き、

「お疲れ様です」

と言って去った。

2年目の僕に後輩はさほど多くないが、
その中でも彼女は落ち着いていて、
気が利くと同期の間では評判だった。

僕はその栄養ドリンクをいっきに飲むと、
残り仕事を一気に片付けるべく再びPCに向かった。
< 83 / 166 >

この作品をシェア

pagetop