まりぉchanの秘密。





あたしは、一人またあの真っ白な世界にいた。
でも、今度はしっかりと道が続いてる。
前のような不安はなく、逆に安心感があった。


しばらくすると、道がぱっくり左右2つにわかれていた。
ここであたしはしばらく考える。



「どっちだろう…。」


看板も、どちらが正解かのヒントすら、なかった。
でもなぜか…



「こっちかな?」



右だという確信があった。
本当は左だったかもしれない。
でも今は自分の勘を信じたかった。
きっと、こっちが自分の後悔をたたき直して、未来に向かって進める方だと思ったから。



「まただ…」



私の顔には真っ白な雪が降ってきた。
でも、ときどきピンクの雪がちらほら見える。
ピンクの雪に触れると不思議とこころがあったかくなる。




まるで、








恋を知ったときのように…










心の中に何とも言えない感情がわき出てきた。









目を閉じて浮かぶのは…











健伍の笑顔………























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