5年先のラブストーリー-この世のしるし-
ブ~ン!ブ~ン!
(携帯バイブの音)
「はい、工藤です」
その行動に陽子は不安にかられ嫉妬した。
その不安は的中していた
その日の直樹は、定刻になるや否や足早に社を後にした。
『工藤さんと居たら何かホッとする』
それはいきなりだった。
直樹が戸惑いを見せるも玲子は出逢って間もないと言うのに、そう言った言葉を次々と並べた。
『工藤さんとは、ずっと前から知り合いだったような気がする』
『運命って本当にあるんだなぁ。毎日乗る電車では一度しか会わなかったのに
別の形で再び出逢った。本当に不思議ですよね』