5年先のラブストーリー-この世のしるし-
「それは、十数年前の事
恵子さんは電車の中で男性達に取り囲まれていた1人の老人を助けようと・・・
そして、次の駅で連れ去られ・・・
おぞましい事件が起きてしまった」
(回想シーン)
「どうして、どうしてそんな事が言えるのよ」
「俺だって悔しいよ、苦しいよ、今にもそいつを捜し出して殴り殺したいでもそれをして何になる?そうした所でケイの傷口を広げるだけで、嫌な記憶だけがいつまでもお前の心に残させてしまうだけじゃないか」
「直君」
「どんな事があろうとケイはケイなんだ。そんな下劣なやつの事で俺とお前の運命を終わらせやしない」
「・・・・・」