あの日の夕日が優しかったので

第三者





「もー全然帰ってこないからさー
 すげー探したんだけど。」



突然あらわれた少年は
安堵したように頬笑み
僕等に歩み寄ってきた。




否、春に。



(誰だこいつ)




「あ、翔くん」



(しょうくん?)




そのしょうくんと呼ばれた少年と
春の親しげな会話をこっそりと聞く。





< 46 / 56 >

この作品をシェア

pagetop