高飛車女と副会長
俺の姿を、歩きながら凝視していた。

お互いがお互いを探るように見つめあっている中、女生徒は左手の階段の方に急に曲がった。

てか、俺も何で立ち止まってるんだ?

コツコツと階段を登る音が聞こえる。俺も、行くべき場所に行こうと方向転換しようとした時だった。

突然階段の途中で女生徒が足を止めた。
思わず重なる瞳。

女生徒は優しく微笑んだ。
今でも思う。あの時こいつに出会ってしまったから、俺の学校生活がくるったんだ。

あの時、出会わなければ…
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