高飛車女と副会長
中野と2人…。
男と同居ってできれば経験したくなかった。

部屋に戻り、セミダブル位の大きさのマイベッドに仰向けに倒れこんだ。

静かにオヤジから聞いたことを整理してみる。

俺はもうすぐ母さんの病院の近くにある、公立高に転校する。

家からは通えないから、一人暮らしをする。

家事は全然だから中野と同居する。

そして…。
出来るだけ時間が許す限り、母さんに顔をみせる。

これは、部屋を出る直前にオヤジから言われたことだった。

……。
頭の後ろで腕を組む。
…強がりが。

自分だって母さんに会いたいくせに。
そばにいてあげたいくせに。

何で言葉にしねぇんだよ。
母さんはオヤジも待っているのに。

何で気付ねぇんだよ。

「ふーっ。」
疲れた。すごく。

でも前向きに考えれば、短期間の間だけども、俺はこの家から解放される。
それは間違いないなかった。
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