高飛車女と副会長
お…おい…。
俺は放心状態のまま、ピンクのママチャリを持ってつっ立っていた。

時刻は8時1分。
ここから学校まで、今から死に物狂いでママチャリをこがなければ到底間に合わない。

…あいつ、最初からこうするつもりだったな。

大笑いしながらフランスパン車を運転する中野が浮かぶ。

……。
今日位、あいつ殴ってもいいよな。うん。

上等。

俺はバトルモードで自転車をこぎ始めた。

なめんなよーーっ!!!!!!
罵倒、ママチャリ。

鬼の表情で、真剣にママチャリを乗り回す俺を通行人は、宇宙人でも見るかのような表情をしていたという。
この光景をあの、水代音色に見られていた事に気付かずに俺はママチャリを相方の如く、乗り回した。
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