先生愛!~もう1つの片思い~



気持ち悪い物を見た、と言わんばかりの顔をしている彼女に、


退院を延ばす旨を伝えた。







彼女は口をあんぐり開けていた。





俺のきのせいかもしれないが、目に涙が溜まっているようにも見えた。




やっぱり…退院したい…?

入院延びるの嫌なのか…?







恐る恐る、

「入院延びるの…嫌?」

と尋ねた。







彼女は、首を大きく横にふり、


「いえ…!いさせていただきます…!!!」

と言った。





いさせていただきます、ってのも変だな、と思ったが、まあ…ひとまず嫌がってないようで良かった。

安心した。







そうしている間に、看護師が糸を持って戻ってきた。







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