先生愛!~もう1つの片思い~
彼女は、キョトンとした顔をやめ、
いきなり神妙な面持ちになった。
「でも…先生、私、文系なんですよ…」
来ました、来ましたっ!!
「俺、文系だったよ?微積、出来ないし。」
言いたかった、俺。
これを、言いたかった。
決して、特別じゃない。
俺も君と同じ文系だって。
だから、なれるよ!!と、言いたかった。
勢いで『俺』って言っちゃってるし…。
「嘘っ!?本当に!?」
彼女は今にも起き上がりそうな勢いで食いついてきた。
しかも…俺に対して…初、タメ語。
一気に距離が縮まった気がして、ドキッとした。