わたあめ―kimi to hajimete―

なんで…



翌日―

「橘さん!おはよ〜!!」

「おはよう、萩野さん。」


教室に入った途端、
アキが声を掛けてきた。

「ちょっ、アサキ!
なんでクラノに?!」

「そうだよ!
あんなんほっときなよ!!」


女子たちが口々にアキに言っているのを聞きながら私は自分の席についた。


「なんで?別にあたし、橘さん嫌いじゃないし。」


アキ………


ガラガラ―。


「おっはよ〜!何、この騒然みたいな空気(笑)なんかあった??」

「あ、ハル〜、
アサキがね、クラノに挨拶してんの〜」

「……アキが…?」

「おはよ!ハル♪
やっぱ、挨拶って大事よね♪」


「……そうだな♪
おっはよ〜♪橘さん!!」

なんで、あんたも挨拶してくる?!

「……おはよう。」


「ちょっ、ハルまで!!」


「ってか、
オレは前から挨拶してたけど?」


そういえばしてたね…。
あ―ぁ、女子が固まっちゃってるし。


「おい、ハル〜♪
お前、彼女いるくせにもう浮気かよ(笑)」


「うっせーよ!!
ってか、もうその話はよせ!!」


「照れるな、照れるな(笑)」

「今度、紹介しろよ!!(笑)」



チャイムがなって、
和君が教室にくるまで神田は男子達にからかわれ続けた(苦笑)
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