紅い記憶
 「桜!?大丈夫か?またフラッシュバックか?」



 汗をびっしょりかいてぐったりしている桜を抱きかかえる。



「ど、どうしたんだ?」



 和樹は事情が呑み込めない様子だ。



「桜…?桜って…もしかしてその子…月山桜なのか?」



 和樹は桜をじっと見つめている。どうやら冗談で言っているのではないらしい。



「そうです。こいつは月山桜です。っていうか、あんた、本当にこいつの兄なんですか?」



「そうだ。僕は14年前に桜と離れ離れになった。…それはそうと、桜は大丈夫なのか?今のは一体…?」




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