紅い記憶
「あ、それから、桜は俺とここに一緒に住んでいるんで、ご心配なく。ちなみに高校は聖高校で、毎日きちんと通っています。俺達これから用事があるので、これでお引き取り願います。」




 驚いた和樹。



「い…一緒に住んでるって…。この家に、君と桜がか?」




「そうよ。稔、見かけによらず、結構いい人よ。だから心配しないで。」




「学校って…。記憶がないことでいじめられたりしないか?友達はいるか?仲よくしてるのか?」




 まるで、何十年も会っていなかった父親のように心配の言葉を発する和樹。
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