運命
家に帰るとすぐに自分の部屋に行きベッドに横になった。
するとそこに電話が掛かってきた。
着信画面を見ると志帆からだった。
恐る恐る電話に出た。
『も、もしもし‥。』
『美優!もしもしじゃないよ!!今どこにいんの?』
『自分の家』
『はぁー。びっくりしたょ!部活に遅れるって言ったきり帰ってこないんだもん!憂だって部活に来なかったし。』
憂の名前を聞いた瞬間びくんとなった。
『ご、ごめん。ちょっと急に体調悪くなっちゃって‥。連絡しないで帰っちゃった。』
『大丈夫?心配かけんなよ!』
『大丈夫。ごめん。』
『別に良いけど。何かあったのかと思った。』
『何にもないよ!!じゃぁ今具合悪いから切るね』『あ、うん…。お大事に。』
電話を切ると涙が溢れてきた。
私は、夕食要らないといって部屋に閉じこもった。

次の日私は、体調が悪いと偽り学校を休んだ。
だってこのまま憂と会いたくないんだもん。
その夜、志帆からメールが来た。
《やっほー!大丈夫か?憂も休んだし風邪流行ってんのかと思ったよー!!》
メールを見た時驚愕した。まさか憂も休んでたなんて‥。
《大丈夫だよ!心配かけてごめんね。最近寝不足だったから疲れちゃって。それより憂休んだんだ‥。》とメールを送信した。
すぐに返信が来て《そう、ならよかった!なんか風邪らしいよ!心配だね!!》と書いてあった。
本当に風邪なのかな…ぅちのせいで休んだってことはない‥よね‥。
《心配だね!!明日行けると思うから詳しく聞かせて!》と送り《わかった!じゃまた明日!》と返信が来て携帯を閉じた。その日は、心配と不安でいっぱいにさせながら夜は更けていった。
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