神人~神人になった理由~
キンブリットの街の外の地面の下から結界を張る者が呟く。
「そろそろ結界を張るのも限界だな。魔獣を集めといて良かった」
自分の役目も終わったと安堵の吐息を漏らした時、いきなり地面の上から鋭い爪の付いた手が伸びて来て、男は地面から引き抜かれた。
「何だ!?」
首を掴まれ、相手の鋭い爪が肉に食い込む。
「誰だ貴様!」
声を引き絞り出すが、相手は名乗らない。その代わり、
「やーっと見付けた。これでバースも安心だ」
「バースだと!?」
ならばこいつはバースの神獣か。
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