契約の恋愛
女の子にも容赦がないと聞いた、不良男。

今頭を働かせ、充分に計算をし尽くして言葉を発さないとボコられる。

直感的にそう理解したが、その時何を思ったのか璃雨は少し偉そうに対応したものだ。

間違えれば頬にへこみ跡ができたかもしれないのに、その時璃雨は、亮也は自分を殴らないと思った。

何かに意地になっているのなら、意地で返すわけでもなく、逃げるわけでもなくただ普通に接すればいいと中1の私は考えたんだ。

たとえ、それで頬がへこむことになっても、自分の考えをくつがえそうとはしなかったはずだ。

璃雨は多分、誰よりも自分を信じていた。

今も。

そして陸飛の協力(?)もあって、璃雨は亮也達と少しつるむようになった。

少しずつ少しずつ心を開いてくれる亮也に、友達という感情が芽生え素直になっていれば親友になれたかもしれない。

亮也も少しずつ丸くなってきて、よく笑うようにもなった。

ケンカも減り、暴言も言わなくなって。

そう。亮也も人を傷つけたくて傷つけているわけじゃない。

根っからの不良男ではないんだ。
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