契約の恋愛
璃雨は手元のジュースを手に取り、少しずつ口に流しこんだ。

何とか飲み物くらいは口にできる。

これで、なんにも口にできない位弱ってしまったら、璃雨は間違いなく倒れてしまう。

「…別に。普通だよ。」

風が強い。

璃雨は長い茶髪をされるがままにしていたので、髪がボサボサになっているに違いない。

制服のポケットから雪葉に誕生日にもらったシュシュを取り出す。

雪葉は、今日は2つにくくっている。

「別にじゃないよ~。おかしいよ、璃雨。心配するし。」

はぁとやりきれないようなため息を吐き、雪葉は璃雨のおでこにでこぴんした。
「……っいっ…。」

意外と手加減なしの威力に、璃雨の表情が歪む。

この野郎。

赤く跡が残ったら、仕返ししてやる。
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