契約の恋愛
琉衣は、その言葉にかなり鋭い視線を送ってきた。

怒っているようだ。

「お兄ちゃん達が、琉衣に草抜き任せたままサボッてるからでしょー。ずっと見てたんだから。」


ぶーっと頬をふくらます琉衣は、昔から怒っても全然怖くない。

だからと言ってもなんだが、俺は琉衣の説教はほぼ聞き流している。

耳にたこと言わんばかりに、俺は琉衣を置いてすたすたと進んでいく。

そんな俺を見て、恵流がいつものようにフォローに向かった。

「はいはい、琉衣ー。お兄ちゃん反抗期まっただ中で、機嫌悪いからそっとしておいてあげようねー。」

笑みを含む声に、多少苛立ちを覚えながらも俺は二人の会話を無視して進んでいた。

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