契約の恋愛
教室のど真ん中で言い合う私達は、言い合いに夢中で周りの視線に全く気付かずにいた。

それはそれで間抜け。

「…分かるけどさぁ。」

陸飛は更にしゅんとなって身を縮こます。

男のくせにこの可愛さ。

先輩女子から人気があるわけだ。

でも璃雨は惑わされない。絶対に惑わされない。

「分かったら、遠慮なく教科書使ってて。」

そうバッサリ言い捨て、また視線を戻した。

再び考えモードに入り込む。
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