契約の恋愛
私はフフンと鼻をならして考えモードに入る。

…言った方が後々面倒なことになりそうにないし。

う~ん。でもなぁ。

今の今まで、

「璃雨、好きな人できない。」
で、通してきていきなり、
「璃雨、彼氏できた。」

って、どーよ?

何か色々ツッコまれそうでそれはそれで面倒くさい。
…うーん。

「璃雨っ。」

…うーん。

「璃ー雨っ。」

…うーん…。

「璃雨ちゃーん。」

……。

…陸飛くん…。

「何なの!?そんなに璃雨の邪魔して楽しいの!ちょっとは黙っててっ。」

小声で怒鳴りちらす。
陸飛は英語の教科書を、机に立てて心配そうに私を見ていた。

「だってぇ…。悪いじゃん、なんか。」

「そんなん感じなくていいから。あんたは黙ってることで私はこの時間を有意義に過ごすことができるの。分かる?」

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