契約の恋愛
私の表情は一変にして青ざめた。

な…な…な…。

声が上手く出せない。

隣の陸飛君は、授業中にも関わらずすやすや眠っていた。

天使の寝顔で。

ここに先輩女子がいたら間違いなく陸飛の唇は幾度となく奪われていることだろう。

問題はそこじゃない。

その天使の顔の下にある教科書がすごいことになっているのだ。

てか、人の教科書枕にしないで…。

てか、ヨダレたれてるしーーーっっ!!!!

あまりの怒りで、無意識に振り上げていた拳をやっとの所で止める。

後ろの席の人はさぞかし迷惑している所だろう。
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