契約の恋愛
いやぁ、駅前のアイス屋の特大アイス、一度食べてみたいと思ってたんだよねぇ~。

ちょっと値段がよろしくないので今まで見逃してきたけど…。

あぁー、今日はついてる♪
この時、璃雨はすっかり忘れていた。

放課後は、誰かさんとの約束があった事を…。

一方、璃雨に無理やりおごることを約束させられた間抜けな亮也は、ルンルンの璃雨の後ろ姿を静かに見つめていた。

学校一不良の俺に、ごく普通に話しかけてくる女。

傷を隠し、笑い続ける気丈な女。

自然と亮也の口角が上がる。

「…どっちが鈍感だよ…。」
璃雨は、亮也の優しい視線に気付かなかった。
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