契約の恋愛
雪葉は呆然としている二人を見て、私の腕にからみ満面の笑みで口を開いた。

「今から、璃雨は彼氏のとこ行くんだよねー。」

テンションMAXの雪葉についていけず、私は苦笑いを返す。

「え、マジで?」

私達の様子を見て、いち早く反応を示したのは、ヨダレ小僧の陸飛。

ちなみに陸飛は今、彼女募集中らしい…。

私は渋々うなづく。

陸飛はなんだか雪葉と似た匂いを感じる。

案の定、陸飛は目を輝かせて迫ってきた。

「え~っ!!!マジで!?マジで!?」

顔近い……。

首をそらしながらウンウンと必死で首を縦に振り回す。

「う…うん。まぁ…ね。」

「マジでっ!?うっそ。璃雨って男性不信なのかと思ってた!!」

…また雪葉みたいな事を。
璃雨ってそんなに男嫌いっぽいかな。

陸飛はうーんと首を傾げる私の手を握り、満面の笑みを見せた。

「いや~、璃雨っおめでとうっ!!!」
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