セロテープ

つれてこられて、屋上。あれ、でじゃぶ?


「あんた人の彼氏に色目使ってんじゃないわよ」

…えー。

「……最近変なのよ、よくぼーっとしてるってゆーかあいつ、どっか別のとこみてるのよね。わかる?あの男、あたしをぜんっぜん見てないのよ。で、どこ見てるかっていったら、あんた!」

びしっと白い人差し指が。

「あんたを見てるのよ!ものほしそーに!恋人はあたしよ!?あんたじゃなくてあたしなの!!」
「お弁当だって早起きして作ったわよ!料理とか初めてしたしっ!あいつの好きなタイプとか考えてキャラ作ったり!しょ、処女だって!さ、捧げたのに!」

しょ、処女だったのか。
「…尻軽発言撤回」

「あぁ?」

「いやいや。てかセンダさん、泣かないで」

「な、泣いてなひわよっ!」
泣いてるじゃん。たまたま持っていたハンカチで目を拭おうとしたら、

「ぃった!」

もろにセンダの眼球を攻撃してしまった。

「あめんご」
「…くっ…ちゃんと謝りなさいよっ」
すごく痛かったっぽい。


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