セロテープ

「失明したら一生奴隷としてこきつかってやる…」

私のハンカチで目をおさえつつセンダは呪いの言葉を呟いた。

なにこの女面白いじゃんか。

「センダさんそんままのキャラでいけるんじゃない。ナカバヤシお笑い好きだし多分もっと仲良くなれると思うよ」

「うっさい!なんであんたにそんなんアドバイスされなきゃいけないのよ!」

「あーはいはいそーですねー」

しゃがみこんだセンダは何も言わない。

てかもう帰りたい。
「とりあえずハンカチは洗って返してよね」
涙と尿の成分は同じ。

「ちょっと」
引っ張られる私のスカート。

「で?」
「…なに」
「ナカバヤシ君の好きなお笑い芸人は?」



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