恋愛感情
「泊まるのっててっちゃんの別荘?」
「そうしたいんかー?しゃーないなぁ…。ほんなら行くか!」
「やった!!ねねね、オトメ連れて来るでしょっ?」
オトメとはりんりんが飼ってるビーグル犬。
「ええ?!犬連れてくるんかいな?!」
そう…てっちゃんは大の犬嫌い。
「てっちゃん…お願い…」
ここで出るのは美羽の必殺女の涙!
これで何人女落としたんだろうかね、美羽さん…。
「俺、美羽ちゃんの泣き顔はそんな弱くないねん。由梨ちゃんに泣かれたらほんま駄目なんやけどなぁ…。」
そうてっちゃんが呟いた。
「あ…あたしに泣けと?!」
「せや!!そしたらオトメでもジョンでもなんでも犬許しちゃる!」
「こんな人いっぱいなトコで泣けるわけないでしょーが!」
「じゃあおいで?」
有無言わせぬ笑顔であたしの腕をひっぱるてっちゃん。
「ええ?!」
「おい徹。いい加減にしろよ?」
涼が少し低めの声で言った。
「さっきも言ったが由梨が妊娠しちまうだろ!!」
…ってそっちかよ!!!
「大丈夫や!キスも抱きつきもせん!」
「…誓えるか?」
「当たり前やろ。」
「じゃあ行ってこい!」
あたしの意思ってこの人たちに関係ないうえに伝わらないのかな…。