恋愛感情



ガシャン



重い扉が開いて、閉まった。



…―――――――――――――――ギュ



「て…てっちゃん?」


ゆっくりキツく抱きしめてくるてっちゃん。



「ごめんな、由梨ちゃん…。」


てっちゃん…?



…ちゅ…


「…てっちゃんっ!!?」


「俺、もうアカン。由梨ちゃんが、好きなんや…。」




…――――――――――え?



「てっちゃ…ぁ…っ」


ゆっくりあたしの首筋に舌を伝わすてっちゃん。


「ええ…声や…。」


こんな時でも涼の顔がチラつかない。

少し、てっちゃんが愛しく感じる。



あたし、てっちゃん好きなのかな?




「なんでや?」


「ふぇ?」


「なんで、抵抗せぇへんの?抵抗せなあかんやろ。俺、止まらへんよ?」


「てっちゃん…」


「それは俺を受け止めるって考えてええの?」


「え…っ」


それを言われた瞬間、てっちゃんよりも涼の顔が脳裏に浮かんだ。


「や…やだ…っ」



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