恋愛感情
「やっぱりやだよ、てっちゃん。離して…っ」
「もう…もう、無理やわ。止められへんわ…。」
「…っん…」
太ももを撫でられた瞬間、一瞬で身体の重みが消えた。
「…りょー…っ」
涼がてっちゃんを蹴り飛ばしてた。
「…由梨…っ」
吐き出すようにあたしの名前を呟いて抱きしめる涼。
てっちゃんは嫌いじゃない。
むしろ好き。
てっちゃんと涼、どっちも好き。
でもなんかちょっと違う好き。
この違いは何だろう。
…――――――――ちゅ…っ
本日2回目に奪われたあたしのキス。
「…んっ…」
涼が唇を割ってあたしの口内を荒らす。
「ぁ…っ……ん…」
ゆっくり唇を離す涼。
「ほーんと、いい声だね、由梨は。」
「…っ」
顔が赤くなってきた。
「せやろ?由梨ちゃんの声は理性がぶち壊されるんやー…」
「あ、ってめぇ…徹!由梨の声は聞くな!由梨が妊娠してしまうだろーが!」
「んな?!失礼やなぁ…。由梨ちゃんの同意がなく妊娠はさせへんよー♪」
「あたし、同意しないもん。」
「由梨ちゃんつれへんなぁ…」
何がともあれてっちゃんと涼は喧嘩しなかった…のか…なぁ?